「年齢とともに、体型が崩れてきた」「動くとすぐ疲れるようになった」
そんな風に感じていませんか?
でも大丈夫。
筋トレは週2回からでも、体は確実に変わっていきます。
特に50代からは「無理なく」「長く続けられること」が何より大切。
今回は、初心者でも安心して始められる「体脂肪を落として、全身を引き締める筋トレメニュー」をご紹介します。器具がなくてもOK。自宅で気軽にできる内容になっているので、ぜひ生活に取り入れてみてください。
はじめに:週2.5回でも体は変わる!まずは自宅でゆる筋トレ
「毎日運動しないと痩せない」と思っていませんか?
実は、50代の体には「休養」もトレーニングと同じくらい大切なんです。
筋肉はトレーニング中ではなく、「休んでいるとき」に成長します。
もし毎日筋トレをしてしまうと、筋肉が回復する時間が足りず、かえって筋肉はつきづらくなります。
さらに、疲労がたまりやすく、ケガのリスクも高まってしまうのです。
――これは、数年前の私自身の体験でもあります。
当時、体重は107kg。会社と病院から「痩せなさい」と言われ、毎日筋トレと有酸素運動をしていました。
その結果、短期間で100kgを切ることはできましたが、筋肉がついた実感はほとんどなく、ヒジを痛めてしまい、1ヶ月以上トレーニングを中断せざるを得なくなったのです。
そのとき気づきました。
「50代の体は、思っている以上に劣化している」と。
関節や腱、筋肉の回復力は20代・30代とは違います。だからこそ、無理のない頻度で、しっかり回復時間を取りながら続けることが重要なんです。
週2.5回ってどういうこと?
「週2.5回って何?」「中途半端じゃない?」と思われたかもしれません。
これは、**“中2日でトレーニングする”**という考え方です。
たとえば、こんな感じです:
- 月曜:筋トレ
- 火・水:休み
- 木曜:筋トレ
- 金・土:休み
- 日曜:筋トレ
- 月・火:休み…というようなサイクル
1週間に「2回か3回」ではなく、「中2日ごとに筋トレ」することで、週に2〜3回、ちょうどよい頻度で運動ができます。
このペースだと、筋肉がしっかり回復する時間も確保できる上に、継続しやすいんです。
50代は“ボディビル”より“健康づくり”
よく「ボディビルダーは毎日筋トレしてるよね?」と言われます。
確かに、競技として体を鍛えている方は、1日1部位の分割法で週5〜6回のトレーニングを行っています。
でも、私たちは「筋肉モリモリ」を目指すわけではありませんよね。
目的はあくまで、「健康的に」「引き締まった」「疲れにくい体」を作ること。
そのためには、**週2〜3回の全身をバランスよく鍛える“ゆる筋トレ”**で十分なんです。
では、どんな筋トレをすればいいのか?
次章では、初心者でも無理なく始められる「週2.5回ペース」の筋トレメニューをご紹介します。
自宅で、器具なしでもできる内容ですので、ぜひ今日からチャレンジしてみてください!
筋トレメニューの基本構成(全身をバランスよく)
全身を引き締めるためには、特定の部位だけでなく、体全体をまんべんなく鍛えることが大切です。
そして、体脂肪を落として引き締まった体にするためには、大きな筋肉群である『脚(お尻)』『胸』『背中』『肩』をメインに、『体幹(腹、腰)』を補助的に鍛えていくことをお勧めします。
ここでは3つの大きなパートに分けて、筋トレを組み立てていきます。
■下半身(脚・お尻)
体の中でも特に大きな筋肉が集まっているのが下半身。
ここを鍛えることで基礎代謝がアップし、太りにくく痩せやすい体が作れます。
・スクワット
・バックランジ
など、自重でも十分な効果が出ます。
■上半身(胸・背中・肩)
姿勢の改善や肩こり・腰痛の予防にも効果的なのが上半身のトレーニング。
特に背中や肩まわりを意識すると、見た目も若々しくなります。
・プッシュアップ(腕立て伏せ)
・スーパーマン(うつ伏せの状態から両手足を前後に浮かせて飛んでいるような姿勢)
・サイドレイズ(肩のトレーニング)
重すぎるダンベルは不要です。最初は水入りペットボトルでもOK。
■体幹(腹・腰)
ぽっこりお腹対策には、やはり体幹の強化が欠かせません。
腹筋まわりを意識して鍛えることで、内臓脂肪の減少や腰痛予防にもつながります。
・クランチ(腹筋)
・プランク(肘をついて体を一直線に)
無理に回数を増やすより、正しいフォームでじっくり効かせるのがポイントです。
具体的な週2回メニュー例(器具なし/軽めのダンベル使用OK)
ここでは、週2.5回のペースで取り組める、2種類の全身トレーニングメニューをご紹介します。
どちらも1回30分程度で完了するので、スキマ時間にサクッと取り組めます。
🔹1日目メニュー(下半身+胸+体幹)

10〜15回 × 2セット
スクワットは、脚・お尻・体幹をまんべんなく鍛えられるトレーニングです。
とくに50代になると、**下半身の筋肉(太もも・お尻)**が衰えやすく、歩く・立つ・座るなどの日常動作にも影響が出てきます。
スクワットを習慣にすると、足腰の安定・姿勢改善・代謝アップなどの効果が期待できます。

8〜10回 × 2セット
主に以下の筋肉を鍛えられる、自重トレーニングの基本です。
- 胸(大胸筋)
- 腕(上腕三頭筋)
- 肩(前部三角筋)
- お腹まわり(体幹)
50代から筋力が落ちやすい胸や腕まわりの引き締めに効果的です。
また、姿勢改善・代謝アップ・肩こり予防にもつながります。

8〜12回 × 2セット
クランチは、お腹の上のほう(腹直筋の上部)を中心に鍛える腹筋運動です。
一般的な「腹筋運動」としてよく知られており、お腹まわりを引き締めたい人に効果的です。

10〜15回 × 2セット
クランチは、お腹の上のほう(腹直筋の上部)を中心に鍛える腹筋運動です。
一般的な「腹筋運動」としてよく知られており、お腹まわりを引き締めたい人に効果的です。
👉 慣れてきたら、セット数を3〜4セットに増やしてもOK!
🔹2日目メニュー(背中+脚+体幹)

左右交互に10回 × 2セット
バックランジは、片足を後ろに引いてしゃがむ動きのトレーニングです。
下半身の筋肉(太もも・お尻・体幹)をバランスよく鍛えることができます。
前に踏み出す「フロントランジ」と比べて、ひざにやさしく、転倒もしにくいので、初心者や中高年の方にもおすすめです。

10回 × 2セット
「スーパーマン」とは、うつ伏せで手足を同時に持ち上げる背中の筋トレです。
空を飛ぶスーパーヒーローのポーズに似ているためこの名前がついています。
🔹鍛えられる部位:
- 背中(脊柱起立筋)
- お尻(大臀筋)
- 体幹(姿勢を保つインナーマッスル)

20〜30秒 × 2セット
プランクは、腕立て伏せの姿勢で体をまっすぐ支えるだけのシンプルな運動です。
見た目は地味ですが、お腹・背中・お尻・肩など全身の筋肉が鍛えられます。
🔹主に鍛えられる筋肉:
- お腹(腹直筋・腹横筋)
- 背中(脊柱起立筋)
- 体幹(インナーマッスル)
- お尻・太もも・肩まわり
👉 こちらも、慣れてきたらセット数を3〜4セットに増やしましょう!
週のスケジュール例
- 月曜日:1日目メニュー
- 木曜日:2日目メニュー
- 日曜日:再び1日目メニュー
このように交互に繰り返すのが理想的なペースです。
インターバル(休憩)の目安
- セット間・種目間の休憩は最低でも2分を目安に取りましょう。
- 特に下半身トレーニングのあとは、3分ほど休むのが理想的です。
※インターバルが短すぎると、次のセットで回数が大きく落ちてしまい、トレーニング効果が下がることもあるので要注意です。
記録する
トレーニングした日を、スマホのメモアプリやカレンダー、手帳などに記録するだけでも、成長が可視化できて、継続しようという意識がグッと高まります。
できれば、その日のメニューや回数も一緒にメモしておくと、あとから振り返るときに役立ちますよ!
小さな変化を見逃さないために
毎日、鏡で体の様子をチェックしたり、月に1回は写真を撮って比べてみましょう。
筋トレをすると体重は変わらなくても、筋肉が増えて、体脂肪が落ちることで、体型が引き締まって見えることが多いです。数字に一喜一憂せず、「見た目の変化」を楽しむ意識が大切です!
まとめ:今始めるから、3年後が変わる
50代からの筋トレは、「見た目」も「体調」も確実に変えてくれます。
そして、今の小さな積み重ねが、3年後の健康をつくるんです。
まずは週2.5回、自宅でできる“ゆる筋トレ”から。
60代、70代も健康でしっかり自分の足で歩くために、今がんばりましょう。
そして、年齢に合わせた正しい方法で、無理なく楽しく、体を変えていきましょう!